うつと便秘はなぜ関係があるの?薬の副作用?解消するには?
精神的な不調によって、うつ状態に陥ると言われています。
一方、便秘は腸内環境の乱れや生活習慣の乱れによって起こりやすくなります。
うつ状態と便秘では、全く関係のないように思われますが、そうではないのです。
それぞれが密接な関係にあって、うつ状態になると便秘になりやすく、便秘だとうつ状態になりやすいと考えられています。
いったいどのような関係性があるのでしょうか?
わかりやすくご紹介したいと思います。
うつと便秘はなぜ関係があるの?
うつ状態になると、気分が落ち込んだり、やる気が出なくなったりしてしまい、どうしても運動量が減ってしまいます。
運動不足になると、腸への刺激も少なくなってしまい、排便を促すことができなくなってしまいます。
その結果、便秘となってしまうのです。
さらに、うつ状態になってしまうと、食生活も乱れがちです。
うつ状態になり、ストレスを抱えてしまうと、脳が甘いもの、糖質の多いものを欲するようになります。
そうなると、腸内の善玉菌が減って腸内環境が悪化してしまい、便秘となってしまうのです。
また逆に、便秘が続いていると、うつ状態になりやすくなります。
うつ状態になると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが不足してしまいます。
このセロトニンは、全体の95%が腸内で作られ、脳に運ばれることが明らかになりました。
つまり、便秘になると腸の働きが悪くなり、セロトニンの生成や運搬が十分に行われなくなるので、うつ状態になってしまうということなのです。
うつの薬の副作用で便秘になる?
うつ状態になると、処方されるのが抗うつ薬です。
この抗うつ薬の多くは、副作用として便秘を引き起こします。
そのため、うつ病に治療をしていると、便秘になってしまうことが多くなります。
そのうえ、運動不足や食生活の乱れなどが作用して、便秘となってしまうのです。
では、抗うつ薬を中止すれば、便秘が解消されるのでは・・と考えてしまう方もいるはずです。
便秘になったからといって、自己判断で抗うつ薬を中止することは絶対にしないで下さい。
まずは、主治医と相談して、抗うつ薬の変更や便秘薬の処方などで対応しましょう。
うつの便秘を解消するには?
まずは、食生活の改善をすることが必要です。
便秘に効果のある食材を積極的に摂り入れるようにしましょう。
漬物、ヨーグルト、納豆などの発酵食品は、乳酸菌を豊富に含んでいます。
乳酸菌を含む食材を摂ることで、腸内環境が改善されます。
また、水分摂取も心がけるようにしましょう。
水分摂取によって便が硬くなるのを防ぎ、便秘改善につながります。
水分は一度に一気に飲むのではなく、こまめに摂るようにしましょう。
運動に取り組むことは、最初は難しいことかもしれません。
ストレッチやウオーキングでも十分です。
できる運動から少しずつ始めてみましょう。
まとめ
いかがでしたか?
一見何の関係のない便秘とうつですが、大きく関係していることがわかっていただけたかと思います。
便秘もうつも、劇的な改善がみられることは少ないので、毎日の体調改善からそれぞれの症状が改善していきます。
たかが便秘くらい・・と思われがちですが、心身に大きな影響を与えているのです。
腸内環境を整えて、心身ともに健康な状態を維持できるようにしていきましょう!